あとがき
嵐山〜三井寺     2005年12月29日〜2006年1月1日
前回のトレッキングで感覚を掴んできました。
21キロの重量は大した事はないはずだったけど、数年のブランクで体力が衰えていた。
入念に持ち物を考えた。
なんとかパッキング重量を水1リットル込みで18キロにまで抑えられた。
何を省いたかというと、タープセット、傘、クッカーセットの容量ダウン。
テントペグをチタン製に変更。食料を大幅カット。
逆に増えた物は衣類が冬用に膨れあがりました。
しかし、過去の冬のトレッキングでは90リットルのパックだったのに今回は70リットルで収まった。
お陰で重くて極端に辛いと云う事は無かったし、肩も腰にも足の裏にも優しい旅ができたかな。

昨年12月は各地で記録的な積雪になっていました。
京都は大した事はないだろうって安易に思っていたら、やっぱり大した事は無かったです。
でも、それは平地での話。少し山道に入るとそこは別世界でした。
過去にも雪は体験していましたが、これほどの積雪は初めてでした。
ルートの向きによっては殆ど無くなっている場所もありましたが、
沢ブリッジには恐ろしく積もっていました。
軽く膝が埋まってしまいました。
積雪の後の先行者の足跡も新たに降った雪で埋まってしまうほどの状態。
こりゃ無理かなって何度も思いました。
天候も不安定で何度か細かな氷(雪)に降られてカッパを出したりしまったり大変でした。

初日の日暮れ近くで市街地に入ってしまったのでキャンプ地が無くて焦っていた。
携帯電話で宿に泊まろうとも思って電話しましたが、宿泊料が高過ぎ。
テントなら0円なのに18000円と聞いて気が変わった。
ずんずん歩いて行く。
途中、公園もあったが、最近に物騒な事件も有ったばかりで通報される恐れがある。
やむなく街から離れるまで歩く。

街中の利点は水分補給が容易な事。
暖かい飲み物も歩いていくコース上に何度か摂れました。
しかし、辺りが薄暗くなってくるに従って焦りも出てくる。
しかも、街中の騒音はイライラする。
いくら時間に縛られない歩き旅でも、暗い道を歩き続けるのは全然面白くない。
そう思っても時間を止められるはずもなく、仕方が無くザックからヘッドライトを取り出した。
周りが暗くなるにつれて漸く市街地から外れてきた。
しかし、まだ一般道を歩いているし、車の通りもある。
トボトボと歩いていると道下に広い場所があった。
しかし、どうやら民家の前の様子。
少し進むと発電所への道があった。
勘が働いてそこを進む。
道は車止めがしてあり一般車は入って来ない様にしてあった。
なんとその先には駐車場になっていた。
しかも発電所は無人。先ほどの民家は発電所の管理用の家なのかな。
生活している様子は無い。
微妙に傾斜している場所だけどアスファルトで平ら。
しかも路面は乾いている。
車の通りからも離れているので幕営できそう。
しばらくキョロキョロしてテントを張る準備。
寒いので最速でテントを設営。中に潜り込んだ。

テントが出来てしまえばもう安心。
本日は昼飯が食べられなかったからラーメンを食べて体力と気力を保つ。
落ち着いたところで夕食の準備に取り掛かった。
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二日目
空気も道も凍った中を出発。
道も車の通りが少ない狭い道となってきた。
さらに林道から離れ山道となる。
林道でも雪は残っていたが、山道はけっこう雪がある。
でも、こういった道の方が落ち着いて歩ける。

夜泣峠を越えると鞍馬へはまたアスファルト道。
鞍馬からはまた山道に入る。しかし、歩き易いコース。
抜けて、江文峠の前後も山道だが、アスファルトの方が多い。
寂光院・三千院まではアスファルト道。
しかし、ここからは別世界の雪道がまっていた。
雪も多いし倒木もある。
手ぶらなら何でもないが、荷物満載だと木を潜る事はほぼ不可能。
さらに、木を踏み越えるなんて事も無理。
歩きのコースとしては良い道だけど、倒木回避のお陰で汗だくになった。
前日に歩き過ぎていたから本日は早めに切り上げようと思っていたが、
仰木峠ではキャンプ不能。
さらに進むともっと雪が深くなった。
しかも、新しい先行者の足跡が無くなった。
ペースダウンしつつ路傍休憩場を目指した。
なんと、本当に路傍で車道の隣。
しかし、もう先へ進む気力も時間もない。
ここで幕営を決断する。
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三日目
比叡山建物があるエリアまでは雪が多い。
しかも、雪が多く重みに耐え切れなかった木が倒れている。
歩くだけで精一杯なのにジャンプしたり荷物を背負ったまま
木にぶら下がったりの連続
雪が融けかけている場所もあり、何度か転がった。
大晦日ということで比叡山にはNHKの中継車が来ていた。
比叡山からはずっと下りで体温は低下気味。
疲れも溜まっていて帰ろうかとも思った。
暫く休憩し、気を取り直して進む事にした。
街に出る前に幕営をしたかったので直前の史跡を目指す。
コースから100mほど離れていたが広くて平らな場所だった。
時間はタップリあるので傾斜と風向きを考慮しながらテント設営。
かなり早い時間だけど本日はおしまい。

この時間に食事をしてしまうと夜中に飢える事になるから我慢して寝る。
目が覚めたのは19時ちょっと前。
夕食を始める。
また寝たが、目が覚めたあと中々眠れないので雪を使ってティータイム。
外に出てコッヘルやシェラカップに雪をすくってテントに帰ってきた。
お腹も水で膨れたので眠りにつく。
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四日目 最終日
意外に遅くまで寝てた。
5時過ぎまで寝てた事はなかなか無い。
すっかりワンパターン化した朝食だけど、この日は餅が美味く焼けた。
水を全て使いきった。ザックも軽くなった。
テントを撤収して歩き出す。
元旦の朝は静かだった。
天気もよく足取りも軽い。
しかし、市街地なので油断は禁物。
案内板はこまめに出ていて解りやすかった。
皇子ガ丘公園を過ぎると快適な散歩道となる。
三井寺に出たところで今回のトレッキングは終了。
まだまだ歩けそうだけど、食料も燃料もほぼ使い切った。
(緊急用に1泊程度の分は残してある)
午後は予定も入っていたので名古屋へ帰る事に。
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今後
既に今回から花粉症が始まった。
暫くは歩けないのかなと思いつつ次回のコースの検討に入る。


箕面〜嵐山 2005年11月4日〜6日 初日 コースへのアプローチ やっぱり箕面駅から歩くのは時間が勿体無い感じがしますね。 ただ、ビジターセンターへどうやって行くか。となると歩いた方が良いのかな。 コースは歩きやすいが、犬の散歩や道路上にフンが多く落ちているので気分は悪いです。 東海自然歩道・西側起点 東海自然歩道のコース案内状況は良好。 ただ、行き先への距離表示が殆ど無かったように思われます。 時々は『あと3Km』とかの表示があった方が良いかな。 地図を落とした時は焦りました。 行動用のクリアケースには1日で歩けるコース分+αと全体地図を入れてます。 地図を落としたのは今回が初めてでした。 幸いにして別の地図1/75000があったので何とかなりました。 1/75000じゃ細かな事は解りませんがコース案内が良かったので幸いでした。 一日目で竜王山に登るつもりでしたが手前の忍頂寺までとなり、 普通の日帰りハイキング並みの歩きでした。 久しぶりのトレッキングでかなり疲れました。 ・ ・ 二日目 竜王山いい場所ですね。 巨大な展望台のおかげで見晴らしが良好。 もし、あの展望台がなかったら寂しい場所だったですね。 足を痛めていたので降りは辛かったですが、 あれを登るのはもっと辛いだろうなって思いながら降りました。 車作には良い事があんまり無いですね。 見る場所もあまり無かった。 水場も無かった。 萩谷に着いた時、自動販売機がパラダイスに見えた。 その後、スポーツ公園でタップリの水が有ったので助かりました。 摂津峡には多くの人がいました。 アップダウンも激しくなくのんびり散歩気分ですね。 摂津峡を出てから神峰山寺・本山寺へは100%アスファルト。 正直、靴の中はオーバーヒートで辛かったです。 しかも、中々休憩する場所がない。 神峰山寺への案内板までは休めないでしょう。 車1台分が通れる生活道路なので途中では荷物を降ろすのは大変ですね。 本山寺への歩きも延々と舗装路だったので足が痛かったですね。 休み休み歩いたので時間が掛かりました。 脇に登山道?らしき道がありましたが、案内板が無かったので行きませんでした。 本山寺へは行かず本コースを歩きました。 行ってもそんなに回り道じゃない様子でした。 本山寺からポンポン山への道は快適なんだと思います。 当方は過剰な荷物のおかげで苦戦しましたが、多くの人はペットボトル1本で歩いてました。 手ぶらなら1時間も掛からないくらいで歩けるのでしょう。 小さな子供を3人も連れたお父さんが降っていたので、道としては辛くないでしょうね。 私はバテバテでしたが・・・。 苦労して登ったポンポン山。 頂上直前から足音が変わったのが解ります。 確かにポンポンです。 頂上からの見晴らしも良好。 夜は夜景もキレイでした。 夜中にカップルが来ましたが私のテントがあったので、楽しめなかったでしょうね。 (ごめんなさい) ・ ・ 三日目 夜明け前からポツリポツリと雨の音。そして強い風。 山頂に張ったテントは風に煽られていましたが飛ばされる事無く安定してました。 テント撤収を待っていたかの様に雨が降り始めジャミラスタイルで下山を開始。 ポンポン山には水場が無く困りました。 下の集落の杉谷にも水は無かった。 大原野の町でようやく自動販売機に出会えた。 沓掛の街中には困りました。 案内表示はあるものの、全ての交差点にはなく、方向が解らなくなる場所もありました。 苔寺へは住宅街を抜けるコースでしたが、町の地図に苔寺の方向が記入されている のには感謝しました。 ずいぶんと助かったし安心出来ました。 苔寺から嵐山までは迷うことなく行けるでしょう。 (実は標識を見落として迷いましたが) 嵐山までは観光客が多く歩き辛かったですね。 プラン当初ではここから高雄・鞍馬方面へ行く予定でしたが、 左足が思うように動かなくなりましたのでここで一旦中断しました。 態勢を立て直し次回挑戦したいと思います。
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